中古住宅購入

中古住宅購入で失敗しない方法(後編) 事故物件をさける方法など

この記事では、「中古住宅購入で失敗しない方法」について、解説しています。
中古住宅購入の決断をする際に、特に注意が必要なポイントは

事故物件でないこと
建築基準法上の道路に接道(せつどう)しているか?
の確認
だと思います。

この2点を押さえておかないと、家を買った途端に「負動産」という、資産ではなく、負債を抱えてしまい、その「不動産購入が失敗に終わる」結果になる可能性があります。

管理人

中古住宅購入の際に「事故物件」や「再建築不可」をつかまないで済む、具体的な方法について解説します!

こんにちは、公認 不動産コンサルティングマスター資格保有者・上越市の不動産会社「LIXIL不動産ショップ 上越中央店」の金丸です。

前回の記事では「中古住宅購入で失敗しない方法(前編)」ということで、リフォーム費用のことや、不具合についての保証の問題などについて、解説させていただきました。

今回は

  1. 物件状況告知書
  2. 接道の問題
  3. 心構えなど

について説明させていただきます。

①物件状況告知書

不動産会社は、不動産の売買契約を行う前までに、「必ず『重要事項説明』を買主に対して行わなければならない」と法律で定められています。

さらに、重要事項説明」の際には、「物件状況告知書」を添付して説明する(特に、中古住宅の売買時)。というルールがあります。

「物件状況告知書」とは

売主にしか分からない「家」や「土地」の事情について、売主の知っている限りのことを正直に書面に記入して、買主に伝える書類です。

「事故物件」というキーワードもあります。

管理人

この書類の最大の目的は、そこで自殺や殺人事件などがあったこと『事故物件』となります)「売主が知っている場合は、告知書に記入して買主に伝える」ことです。

他には
●雨漏れ
●シロアリ被害

などを発見しているかいないか?

●建物の傾き
●給排水管の故障・漏水

等があるという認識かどうか?
等も告知事項に含まれています。

ただし、この書類(告知書)は、「売主が知っている限りのことを正直に申告してもらう」というルールなので…
そのことについて
「調査をした訳ではない」ですし
「事実かどうか」とは違う
という点には、注意が必要です。

つまり
「売主が自分に不利なことを隠して取引をすることを、防止しよう」
という意味合いの書類になります。

この「物件状況告知書」を確認することによって、「思わぬ問題のある物件を知らずに購入してしまう」可能性を、かなり低くすることが出来ます!
しっかりチェックしてください。

②接道(せつどう)の問題

中古住宅購入時のチェックポイントは、かなり多くありますので、言い尽くせません。
しかし、もう一つだけ、プロの視点から大事なポイントをあげるとすると…

管理人

不動産取引全般においても「道路付け」が最も重要な事項と考えます。

購入を検討している住宅が建っている土地の「接道条件(せつどうじょうけん)」について、必ず確認しましょう!

公道か私道か?
行政による除雪の入る道路か?
建築基準法上の道路か?
そもそも接道しているのか?

これらが非常に大事なポイントとなります。

「公道で、道路幅が広くて、間口も広い」土地は、資産価値が高く評価されます。

参考犬

「資産価値が高い」ということは、「価格」もその分お高くなりますが…

逆に、「個人所有の私道(わたくしどう)を通らないと、自分の家に入れない」となると、注意が必要です。

私道で
道路の持ち分を持っていなかったり
ライフラインの「掘削承諾書」を取り付けていなかったり

すると、「上下水道やガス管の工事」を行う際には、私道の所有者の承諾を得なければ、工事を行えない可能性もあります。

建築基準法上の道路に、土地が2m以上 接道(せつどう)していない場合は、原則として住宅の建築確認がおりません。
その土地での新築や建て替えが出来なくなる可能性があります。

上記の様な土地は、資材置き場的な価値しかないと見なされたりします。
→当然、資産価値は、とても低く評価されます。

将来、家や土地を売ろうとした際も、価格が付かず買い手が現れないという事態もありますので注意が必要です。

道路付け=資産価値
と考えて、不動産会社にしっかりと確認して、説明を受けてください。

とても大事な部分なので、法律によって不動産会社が買主に、契約前までに「重要事項説明書」という書類を交付して、説明を義務付けらた項目にも含まれています。

③心構えのポイント

「絶対的にいい物件」というものはありません。
立地が良くて、設備もデザインも築年数も条件に合っていれば、価格が条件に合わないものです。
価格を含めて、全ての条件を満たすことは現実的には不可能です。

どの物件を購入するのがいいのか?は、購入者やご家族によって、それぞれ正解が違ってきます。

管理人

大切なことは、住宅を購入する目的は
「今よりも良い住環境を手に入れて、ご家族がより幸せに暮らせること」
だと思います。

そのためには、ご夫婦でどんな住宅がいいのか?
じっくりと話し合って
細かいところまで、条件や好みを共有して
相手を尊重して、自分の譲れるポイントは、パートナーに譲り
自分のどうしてもこだわりたいポイントは、しっかりとパートナーに伝えて、理解してもらい

条件をすり合わせることが大切になります。

誰にマイホーム計画のサポートを依頼するのか?

管理人

住宅購入で失敗しないためには、莫大な知識が必要です。

●建物の知識
●間取り
●土地や建物に関する法律や税制
●資金計画
●住宅ローン商品
●不動産市況や相続等々

知っておいた方がいい知識は、一つ一つ取り上げるとキリがないくらいです。

しかし、もしも
●あなたの住宅購入に関する「夢」や「希望」について、熱心に耳を傾けてくれて
●大事なポイントを整理し、チェックして
●あなたの立場に立って、誠実にアドバイスしてくれる
●総合的な専門知識や経験があり
●信頼できるプロ
のサポートを受けることが出来れば、マイホーム取得に成功する確率が高まるものと思います。

誰にマイホーム計画のサポートを依頼するのか?
という点も「重要なカギ」になるのではないでしょうか?

もしも、中古住宅購入やリフォームなどに関して、ご不明な点やご相談したい事などございましら、下記フォームからお気軽にお問い合わせください。


なお、中古住宅購入に興味がある方は、「中古住宅購入」のポイントをまとめた下記ブログも、ぜひご覧ください。

中古住宅購入時 注意点(前編)7つのチェックポイントについて

中古住宅購入時 注意点(後編)古い家は今と生活様式が違います