マンション購入

マンション購入5つの成功法則と注意点

この記事では、マンションに興味があるけれども「どんなマンションを選んだらいいのか?」考えている方に向けて、マンションを選ぶ際に、判断基準にした方がいい事と、注意点1位から5位までのランキング形式にて、解説させていただきます。

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筆者

マンション選びの判断基準や注意点について『プロの立場から』解説します

こんにちは、公認 不動産コンサルティングマスター資格保有者・上越市の不動産会社「LIXIL不動産ショップ 上越中央店」の金丸です。

私は、10年間、新築分譲マンション専門のデベロッパー経験があり、その後、仲介時代に、80件以上の中古マンションの契約を行ってきました。
プロの実務家の立場から、特にマンションを選ぶ際に、判断基準にした方がよい事と注意点を1位から5位までのランキング形式にて解説します。

第5位 建設会社が上場している大手であること

通常、新築分譲マンションは、売主・建設会社・販売会社と3つの会社が関わって、1つの事業として行われます。
売主=建設会社 というパターンは少ないです。

一番安心できるのは、「大手売主(三井・三菱・住友など)+大手建設会社」の組み合わせです。
しかし、お値段は「ブランド+ブランド=かなり高額」となります。

割安に買えて狙い目となる可能性があるのは、「大手ではない売主+大手建設会社」の組合せです。

売主は、そのプロジェクトを企画して事業主となる会社です。

筆者

この売主もかなり大事なのですが…

筆者

私は、売主がどこか?よりも
そのマンションを建設した会社が重要だと考えます。

なぜかというと、建物の品質は、売主がどこか?よりも、建設会社のレベルに比例する傾向があるからです。

マンション建設は、一戸建と違い特別なノウハウが必要です。
マンション建設の工事実績が多い建設会社ほど、ノウハウが蓄積していて、一定以上の品質が確保されていて、細かいところまでよく造られていて、丈夫で長持ちする傾向があります。

大手建設会社であれば、建設した後のアフターサービス等も、ある程度は期待できます。

逆に、大手ではなく、地元の市町村で有名といったレベルの建設会社の場合は、もちろん品質のよいマンションもありますが、よくも悪くも品質にはバラつきがあります。

特に、マンション建設の工事実績が少ない建設会社の工事した建物の場合、下記の様な「マンション工事のノウハウがないことによる問題」が発生することもあります。

実績が少ない建設会社 施行事例

例えば
・寝室や子供部屋などで、エアコンの配管が出来ない=エアコンが取付できない造りになってしまっている。

・バルコニーの傾斜がうまく取れていないために、水はけが悪く、バルコニーに水が溜りがちになる。

・長い年月の間に床がたわんでくる

・リフォームの時に、給排水管・ガス管などのメンテナンスがしにくい造りになっている。

売主は、ブランドで選ばなくても問題ないケースが多いですが、どの建設会社が工事しているのか?

出来るだけ、「大手の建設会社が関わっているマンションを選んだほうが、建物の品質についてのリスクは少ない傾向があります」ので、しっかりチェックしましょう。

第4位 価格が割安なマンション

あまり知られていないのですが、マンションは「株」などの金融商品に似た傾向があり、一戸建てと違って、価格の変動が大きいという特徴があります。
同じような立地や造りでも、建設される年代によって、安く買える時もあれば、割高になっているときもあります。

筆者

販売される年代により、200万円から800万円位の価格差が発生することもあり得ます。

私が知る限り、高いのは、平成元年 西暦1989年頃の「平成バブル時」2006年のリーマンショック前夜の「ミニバブル(ファンドバブル)時」、それから東京オリンピックが決定した後の「2018年以降」です。
いずれも、景気の良いときは、建設費や消費者の購買意欲が高騰して、マンションの販売価格が上がる傾向にあります。

逆に安かったのは、西暦2000年から2002年頃の「第一次平成不況の時」です。
今では考えられないくらい安い工事費で、大手建設会社が工事を請けてくれたことを、嘘のように思い出します。

2008年・2009年の「リーマンショック後の不況時」にも、とんでもない安い金額で、新築マンションが定価の2割引きで、まさに「叩き売られていた」こともありました。

筆者

例えば、新築マンションが
『400万円引き・500万円引きで、投げ売りされていた!?』ことは、衝撃的な出来事でした。

首都圏新築分譲マンション価格相場の推移
筆者

マンションの売主のことを「デベロッパー」というのですが
「デベロッパー」が確保する利益は、通常一戸建てよりも低く、15%前後(12~25%位)が多いです。

筆者

つまり、定価の2割引きというのは、利益がほとんど出ない、赤字確定となる可能性のある売出価格となります。

その時にマンションを購入した方は、非常にお得だったと思います。

マンションの決め手は、価格が全てではありませんが、『ご自分が欲しいタイミング』『マンション相場が安いタイミング』合っていると数百万円単位でお得な買い物が出来る可能性もあります。

筆者

そうは言っても
プロではない方は、マンション相場が安いか?高いか?判断するのは、難しいですよね。

筆者

今回は、私が個人的に感じている「物差し」を、こっそりとお話しします。

「マンション相場」は、「株価」と「原油価格」に近い動きをします。

つまり、「株価」が高いときは、景気が良くマンション相場は、高止まりします。
「原油価格」が高い時は、海外から輸入する資材価格が高いため、マンション建設費は高騰します。
逆に、「株価」と「原油価格」が安いときは、マンションを安く買えるチャンスかもしれません…

第3位 付加価値があるマンション

筆者

まず、マンションの魅力についてですが
一戸建てにない要素として、眺望の良さが「高層階」にはあります。

マンション価格をアップさせる条件

眺望のよい住戸
花火が見える住戸
・東京なら
「東京タワー」が見える住戸
エントランスが立派なこと
などです。

「富士山」は、見えた方がもちろんいいですが、富士山はかなり遠くからでも、いろんな場所から見えるので、特別なプレミアは付きにくい傾向があります。
ただし、見える方が売り時には有利です。

「スカイツリー」も間近に見えれば別ですが、そうでない場合は、富士山と同じような感じかと思います。

筆者

エントランスが立派で、高級感があるマンションもおススメです。

そんなことが!?と感じた方もいると思います。

エントランスが立派なんて、見栄の話じゃないか!?

確かに、エントランスが立派でも、機能的な便利さは、それ程ありません。
しかし、将来マンションを売却する際に、そのことは有利に働く傾向があります。

筆者

なぜかというと、買主の方は、マンションの『グレード』を気にする方が割合的にけっこう多いからです。

「エントランス」は、マンションにとっては「顔」であり、エントランスが立派なマンション=グレードが高いと判断され、その結果、高く売れる傾向があります。
資産としては、優位性があるのです。

筆者

タワーマンション等は、眺望の良さが売りです。

最近のマンションは、サッシなどの断熱性能が向上していて、北向きでも寒くないマンションが増えています。
タワーマンションに限っては、眺望の良くない南向きよりも、眺望の良い北向きの住戸を好んで買う方も増えています。賢い買い方だと思います。

花火の見えるマンション イメージ

第2位 転売しやすいマンション

マンションが、一戸建てと違い最も有利な点は、「換金性の高さ」です。
立地の良い、その都市の街の中心部で、便利な、誰もが住みたがる場所に立っているマンションであれば、価格さえ適切なら、いくらでも買い手が現れます。

筆者

転勤や、結婚、離婚、家族の変化、老人ホームへの入居、新築一戸建への住み替え、失業など
人生には、どんな変化があるか?誰にも分かりません。

しかし、その様な時に「転売しやすい」、あるいは「高い家賃で貸せてすぐに借りてが付くマンション」を持っていた場合は、マンションを売却して「資金を捻出」したり、「高い家賃収入を得たり」することによって、よりよい生き方を選択することも可能となります。

筆者

ただし、「立地」と「価格」が良くても、売りにくいケースもありますので、少し補足させていただきます。

立地と価格以外のポイントで、売りやすいマンションの特徴

面積が40㎡以上(登記簿上)あること

「ワンルームなど」は、投資効率にシビアな「投資家」向けの販売となるため、転売する際には、高い価格設定は難しくなります。
やはり「投資用」ではなく、ご自身で住む方向けの「ファミリー物件」の方が、気に入ってもらえれば、高くても買い手が付くという点で良いと思います。

筆者

100㎡を超える等、あまりにも大きすぎるのも売りにくいですが…
面積は出来れば40㎡以上、出来れば65~75㎡位「万人受けする大きさ」がよいかと思います。

特に40㎡未満だと、買主さんが税制上で不利なことが多く、人気が出ないので注意が必要です。

床面積と税制上の関係

登録免許税:軽減措置の対象は、床面積50㎡以上(登記簿)
住宅ローン減税:
床面積50㎡以上(登記簿)

※新築住宅の床面積要件について、令和5年末までに建築確認を受けたものは40㎡以上に緩和(合計所得金額1,000万円以下の者に限る)

不動産取得税中古住宅の軽減措置の対象は

床面積50㎡以上 240㎡以下


不動産取得税:新築住宅の軽減措置の対象は

貸家以外 床面積50㎡以上 240㎡以下

 貸家 床面積40㎡以上 240㎡以下

できれば 段差がなくバリアフリーに近い物件

南向きなどで陽当たりがよいこと

使い勝手のよい間取りであること

筆者

できれば3LDKで、リビングは最低10帖以上の広さがあると良いと思います。

管理状態がよく、適切に清掃やメンテナンスが行われており、マンション全体が整っていること。

中古マンションは、登記簿上の建築日付が1982年1月1日以降「新耐震基準」の建築年代のもの

耐震性は、建物の安全において、一番重要な要素となりますので、転売するときには、買主さんが耐震性がよく分からない「1981年(登記簿の建築日付)以前」のマンションを、購入対象から外して探す可能性があります。

中古マンションを購入する際には、建築された年にも気を付けてください。

第1位 立地が良いマンション

立地が良いマンション イメージ
筆者

マンションの価値は
「1に立地、2に立地・3,4がなくて、5に立地」とまで言われることもあり、一戸建てと違い、便利な立地に建設されることが一般的です。

立地=そのマンションの一番の魅力 ともいえます。

資金的に余裕のある方が、資産性で考えて購入する際におすすめなのは、『その街で一番いい立地の一番いいグレードの最上階角住戸』です。
そういったマンションは『プレミア』が付きますので、ほとんどの人は手が出ませんが、「多少割高でも、どうしても手に入れたい!」という、その時代に成功しているお金持ちの方が購入してくれます。
そのため、価格が崩れることなく、資産性が保たれます。

最近は、高齢化が進んでお年寄りが増えたり、若い方も「職住近接」で、「駅から近い(車社会の地方都市の場合、駅から近いことは絶対条件ではありませんが…)」とか、「歩いて買物にいける」とか、「病院が近い」など、より立地のよいマンションを希望する人がとても増えています。

筆者

ただし、住宅自体は「空家が問題になるほど、余っています」ので
これからは『立地の良いマンション』と『立地の悪いマンション』の将来的な資産価値や価格差は、開いていく一方だと思います。

建物の施工や管理状態が、一定水準以上ということは、最低限の条件ですが、最終的には…

『立地が良いマンション』=『魅力があり、便利で、売ったり、貸したりしやすいマンション』という結論となります

筆者

以上、私の主観と経験に基づいてお話させていただきました。
この記事では「利用価値」よりも「資産価値」に焦点を当てて書いているため、少し偏った主張になっているかもしれません。

マンション選びの際、参考材料の一つにしていただければ幸いです。

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マンション購入 成功へのチェックシート その1
マンション購入 成功へのチェックシート その2

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