マンション購入する際、気を付けた方がいい注意点の1つに「エレベーターの台数」があります。
マンションの規模によって『適切なエレベーターの台数がある』ことを、あなたに知ってもらいたいと思い、この記事を作成しました。
実は、エレベーターの台数が多いマンションには、デメリットが存在するのです。
例えば
Q. あなたは、どちらのマンションを選ぶのがいいと思いますか?
A.100世帯に2台のエレベーター
B.100世帯に3台のエレベーター
こんにちは、『公認 不動産コンサルティングマスター資格保有者』・上越市の不動産会社「LIXIL不動産ショップ 上越中央店」の金丸です。
今回は「マンション購入時には、エレベーターの台数にも注意しましょう」というテーマを解説します。
YouTubeにも動画をUPしてありますので、文字を読むよりも動画での視聴を好む方はYouTubeアイコンをクリックしてご視聴ください。
私だったら・・・
A.100世帯に2台のエレベーターを選びます!
私だったら、迷わず『100世帯にエレベーターが2台』のマンションを選びます。
理由は『100世帯に2台のエレベーター』なら
①管理費や修繕積立金の負担コストを安く抑えることが出来る
②それほど不便を感じない
上記2点を満たす『理想的なエレベーターの台数』だからです。
マンションを所有すると、大きさにもよりますが、管理費で10,000円前後、修繕積立金で10,000円~20,000円程度の支払いが必要だったりします。
実は、この費用の中でも「エレベーターの保守点検費用」の割合は意外に大きいのです!
エレベーターの保守点検費用
●エレベーターの保守点検費用●
例えば、フルメンテナンス契約だと
毎月の保守点検料が1台あたり3万円~5万円程度かかります。
エレベーターの寿命
●エレベーターの寿命●
・17年説(税法上の耐用年数)
・25年(建築物維持保全協会のガイドライン)
・30年(一般的な修繕計画)
エレベーターの寿命については、諸説あります。
『17年』とか『25年』が理想だという意見もあります。
ちなみに、マンションの一般的な修繕計画では30年で交換するとしているケースが多いようです。
エレベーターの交換費用
●エレベーターの交換費用●
1台あたり 800万円~1,200万円ほど
その時の交換費用は、エレベーター1台あたり800万円~1,200万円程度はかかります。
もしも、これが何台もあったとしたら、たまりませんよね・・・
つまり、マンションの維持管理において、エレベーターは「メンテナンス代」も「交換費用」も高額になる、まさに金食い虫といえます。
エレベーターのコストまとめ
■エレベーターのコストまとめ■
【保守点検費用】
1台あたり 毎月:3~5万円
【交換費用(最長で30年毎)】
1台あたり およそ1,000万円(800~1,200万円)
エレベーターのコストをまとめると、これは1台あたりですから、エレベーターの台数が増えれば、その分のかけ算となります。
理想的なエレベーターの台数
確かに、マンションのエレベーターは、台数が多い程、便利です。
少なすぎると、朝の通勤時間にエレベーター待ちでイライラしたり、不便になってしまいますよね。
しかし、そのコストは所有者である自分たちが支払わなければなりません。
マンション運営においては、コストを抑えることも重要です!!
●マンション運営を効率的に行うポイント●
・毎月の管理費を安く抑える
・将来の修繕にかかるコストを少なくすることより
毎月の修繕積立金の支払いを安くおさえる
⇩
そのためには
エレベーターの台数を適正にすることが重要!!
●理想的なエレベーターの台数●
・40~50世帯に1台
・100世帯に2台
つまり
◎おおむね50世帯に1台となります!!
逆に、避けた方がいいエレベーターの台数(割合)としては
・20世帯に1台
・50世帯に2台
・100世帯に3台
など・・・
これらは、エレベーターを維持管理する効率が悪くなります。
エレベーターの台数は、一見「多ければ多いほど便利で良い」ように感じます。
しかし、その維持費用を支払うのは、マンションの所有者(つまり、マンション購入者)となります。
購入を検討したいマンションがいくつか絞られてきた際には、そのマンションの総戸数とエレベーターの台数をチェックしましょう!
そして『50世帯に1台に近い数字になっているかどうか?』を判断材料の一つとするのも、賢いマンション購入方法ではないでしょうか?
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